エンブレム。

ヨーロッパがなぜブランド品を多く産出できるのだろうか?最近自動車業界で騒ぎを起こしたフォルクスワーゲンだが、エンブレムは大切に扱われている。そのフォルクスワーゲンだが、以前北海道の正規ディーラーでの出来事。正規インポーターで日本法人のドイツ人の社長さんが全国視察の一環で北海道のディーラーさんを訪れた時の事、ショールームの玄関先でいきなり怒鳴り出したと言う。彼らが最も崇拝しているエンブレムを靴で踏む玄関マットにあしらわれていたらしい。さすがの社長も神様を踏み絵には出来ない。さらに今度は展示車のタイヤの下に敷かれた塩ビシートにもエンブレムがあり、なんと自社製品が踏み絵をしていたのを見てさらに火に油を注いだらしい。そのころの僕は、その制作プロダクションが盛んにオリジナルでカーバッヂやステッカーなどを制作しているのを見てドイツの許可を得ているものとばかり思って感心していたのだが、どうやらディーラーさんレベルの判断での決済だったらしい。そもそもエンブレムは王家の家紋以上の物で忠誠を誓った象徴で、勇敢な騎士たちの盾に彫られたりしていたもの。日本で言うなら葵の御紋や、菊の御紋を下足で踏みつぶす以上に無礼な事になる。僕も今ではBMWやMINIの広告の一環に携わっているがエンブレムの扱いには十分に注意を払っている。ヨーロッパのブランドは単なる「看板」ではなく伝統を大切にしているヨーロッパ各国の「プライド」そのものなのだ。

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