真夏の北陸自動車道。

室蘭からフェリーにクルマを乗せ、娘と福井へと出かけたが、散々な夏休みとなった。セミバンの流行のはしりのプレーリーはマニアルミッションだったが、途中でエンストして娘に押させてセカンドにつないで押しがけしたりもした。高速道路走行中にエンストしたら危険だった。ましてお盆休みでどこの整備工場も休業中だ。そのときは原因不明だったが、後々判明したのはガソリンを濾過しながら供給する箇所の網『ストレーナー』が小さすぎて不純物が詰まるたびにガソリンが供給不足でエンジンが止まったらしい。もちろん初モノによくある欠陥車だが(ディーラーはメーカーのせいにする)部品代は500円程度のもの。スペアの部品さえ用意して行けば何とかなったのだが、そのときは余りもの暑さのせいとばかり考えていた。丁度大型台風が来ているとの予報に、娘が仕事の心配をして先に飛行機で帰ると言い出したので、早朝から北陸自動車道で一日一便のみの小松空港に向かった。台風は広島県あたりまで来ていて福井県を含む北陸三県は『フェーン現象』で異常に蒸し暑くなっていた。間もなく小松インターに近づいたあたりで、クルマよりドライバーの僕が熱波で具合悪くなった。何しろクルマのルーフからハンパ無い輻射熱が強烈に頭部を襲い、窓を開ければなお暑い危険な状態で、ようやくインターを下りて小松空港に到着。娘を搭乗ゲートに送り出した後、冷房の効いたロビーの椅子から立ち上がれなかったほどだ。ガラス越しに見える外の駐車場のクルマまで歩く気もせず長時間身体を冷やしていたが、決心してクルマに戻った。ハンドルは焼けるように暑く、窓はずべて全開にしてエンジンをかけ、エアコンの最大風量でも冷えないため走る事にした。この状態で北陸自動車道に入って福井に向かえば途中で何が起きるか不安になった僕は、交番に立ち寄って病院を探してもらった。お盆休業も心配されたが小松厚生病院への道筋を聞き病院の救急受付に飛び込んだ。『急患です!』、『どなたですか?』、『僕です!』急患の患者が自分で来るから不思議がられた。札幌から健康保険証の写しをFAXしてもらい、熱中症の症状を訴え『点滴』をお願いして涼しいベッドで2時間ほど熟睡。夕方の日が傾いた頃に北陸自動車道小松インターに入った。こんな時の病院は有り難かった。お陰様で無事福井に戻れたが、あのまま強行していれば危険だったろう。あの時の殺人的熱波の気温は38℃。クルマはさらに40℃を超えていたに違いない。

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