クルマメーカーへの提案!

平成の直前、僕は毎日、時間さえあれば、自宅デスクに向かってクルマの「アシスト駆動兼補助ブレーキ」についての研究をライフ・ワークにしていた。概要は北海道の交通手段「クルマ」が置かれている冬の危険な環境リスクからドライバーを守るための予防安全システムだった。ワープロも無い、もちろんPCも無い時代で、全て万年筆の手書きだった。それから2年目、意を決して東京の自動車メーカー本社の開発部門のN氏に大学ノート1冊にまとめて提案した。しばらくして自宅にメーカーのN氏から「ところでクルマ関係の方ですか?」と電話があった。僕「広告代理店勤務ですが・・・」。N氏「技術者を連れてそちらに伺いたいのですが」。僕「現在サラリーマンで仕事の都合もあるので、時間を作って、こちらから伺います」。会社に報告後、送られてきた航空券で、東京のメーカーに伺った。いくつもの応接室の中の一つに通されN氏と工場の技術者の方に面談。この件は特許庁で調べたが該当するものも無いとの事で、当時の副社長さんから「連名で特許申請を」と言われたとの事。「連名?」も腑に落ちなかったが、N氏「安全はお金になりますか?」の一言。僕「帰らせていただきます!レポートを全てお返しください!」。僕は翌日の一番機で北海道に戻った。2年間の僕のプランは一瞬にして消えたが、最近では、このメーカーがトップを切った形で、他メーカーも車種の一部に「似た部分」が採用されている。当時はエア・バッグがようやく採用され始めた頃だが「予防安全」が僕のテーマでした。北海道の冬のドライブで怖い目に逢っている僕の生命もお金では買えないので、出来ればリ・メークして新たに参入された自動車メーカーさんにでも提案したいと思う。

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