僕はタクシーとの事故を二度経験したが、二度とも苦い思いをした。一度目は吹雪の中の大通を走行中に交差点に入った状態で前が詰まり信号が変ってしまった時だ。クラクションを鳴らされバックすると、トンと何かにぶつかった。ドアミラーには雪がびっしりくっついて後ろが見えなかったところにタクシーが急接近していたのだ。運転手『どこ見てるんだ!』、僕『すいません、雪で見えなかったもので・・・』、2台で近くの交番へ行った。運転手『この人が猛スピードでバックして来たのさ!』、僕『ゆっくりさがっただけですけど?』、運転手『首が痛いみたいなんだ』、僕『そんな衝撃ならクルマも両方とも引っ込んで、僕も鞭打ちだよね。エアバックも開いていないし・?』、警察官『コン!と接触したようだね』と笑っていた。一部始終保険屋さんに報告した。二度目は片側二車線の幹線から右折して小路に入ろうとしたが、タクシーが出てきたので少し曲がりかけの状態で一時停止し待機。タクシーは左右確認していたが、前を見ずに直進し、僕の運転席側ドアに右バンパーからぶつかって来た。運転手は乗客を降ろして車の中。僕が近づいて窓ガラスを開けさせ『どこ向いて運転してるんだ!』と、運転手『今、会社に連絡したのでこっちに着くまで待ってもらえますか・・』と。その後、運転手は口を閉ざしてしまった。当事者同士で話すべきところを会社に委ねた運転手に腹が立ったが、その事故処理担当者がやってきた。担当者『あんた、これから〇〇交番に行くので、後で来て』と。〇〇交番に行くと既に担当者が事故報告を済ませていた。してやられた!また有る事無い事を先手報告したに違いない。停まってあげているところに一方的に突っ込んで来たタクシー運転手が100%悪いに決まっているし、当事者ではない者が事故報告もおかしい。担当者『ウチは塗装工場もあるからウチで治しますよ』と。どうせ焼付けもいい加減な天婦羅塗装でごまかされるのを知っていた僕は『いいえ、お断りします!自分のディーラーさんから請求させていただきます』と。その間代車を貸すと言うので借りてみた。セドリックの旧型で案の定、あちこち補修痕を見ると天婦羅塗装で引っかけば剥がれるほどお粗末だった。保険会社からは、公道上での事故は100対0%はありえないと言われたが納得できず最後まで食い下がったが事例がないとの事で90対10%とされた。タクシー会社からはタクシーの補修代の請求が来たが一切見ずに破り捨てた。その後音沙汰なしだった。タクシー会社は台数が多く無保険車で、その都度事故処理をしているらしい。しかし、不幸中の幸いで、助手席に小学生の息子を乗せていたが運転席側でなくて良かったと思った。