近年、パンクしないと言うより、パンクしてもそのまましばらく(150kmくらい?)走れるランフラット・タイヤを新車時から履いている車も多い。僕もランフラット・タイヤを履いた。サスペンションなど、足回りがしっかりしたクルマでなければお薦めできない。つまりタイヤのサイドが硬いが故に路面のショックを直に拾うからだ。一本3万円以上の高価なタイヤだが、長距離ドライブでパンクしても安心である。僕のクルマもそんな安心ドライブのある日、何故か直線道路で握ったハンドルに一定周期の浪打ち現象を感じた。クルマもある程度古くなればエンジンも調子悪くなるからと気にしないで1ヵ月近く過ぎたある日の夜、家路を急いで信号待ちから急発進して500mほどのところで左後部でカタカタ音が聞こえ始めた。瞬時に「タイヤの異常」を感じて減速。自宅まではあと300mほど。静かに走ったが異音は消えずカーポートに停めたが外見からは只のバースト(パンク)と思われた。暗いので明朝と思い家に入った。翌朝タイヤをはずして「ビックリ!仰天」。左後輪タイヤの内側がほとんど切り裂かれ、レーシング・マシンのバーストみたいに今にも外れそうだった。「もうしばらく走ればアルミホイールが割れていた」と冷や汗。長距離ドライブ中でなく、自宅近くで良かったと思い、近くのダンロップタイヤのショップに行き、普通のチューブレス・タイヤに交換に行った。ところが、店長から意外な答えが返ってきた。店長「ビスが刺さっていました。ホイールが1本割れていて新品タイヤに交換したんですが空気が漏れますね・・・」と。結局中途半端な3本のアルミホールも、破れたランフラット・タイヤも処分していただいた。タイヤも高かったが、ホイールに余分なお金がかかるアクシデントだった。教訓は「ランフラット・タイヤを履いたクルマが走行中に波打ったらタイヤのパンクを疑え」だ。そして「ランフラット・タイヤはパンクしないのではなく、パンクに気づかずに走り続ければ大変な事態になる・・・」と。