夏のミラー・バーン?(冬の運転に学ぶ)

冬季に、気温がプラスになり表面が溶けて平らになった路面が夜になると凍結して鏡のようにピカピカになり、タイヤのグリップ力が低下する。このような北海道のミラー・バーンでの運転も大変だが、冬に限らず夏場も豪雨の多い昨今、雨天ドライブ時にタイヤが浮く「ハイドロ・プレーニング現象」には注意したい。僕の東京の義兄はフェアレディZに家族を乗せ、僕の田舎に向かう途中の東名高速「日本坂トンネル」を出たところで、濡れた路面でスピン!クルマは大破し(全員無事にタクシーで田舎にたどり着いた)。BMWのM3で雨の高速道路でスピンした話も聞いたが、いずれの例もトンネルを出た直後の路面状況や気象の急変にクルマもドライバーも対応仕切れなかったことだ。ドライバーが無事だったのは、それなりの安全性の高い高価なクルマでもあったには違いないのだが、前述の例は前後にクルマが居なかった事。後述の場合はガードレールの支柱と支柱の間に突っ込んだ事など、助かったのは「偶然」といってもいい。雨天のカー・レースなどでは水はけの良いレイン・タイヤに履き替えるが、一般車は急な雨でもピット・インして数秒でのタイヤ交換もできないので、スピード・コントロールで避けるしか無いのだろう。雨天ドライブの時には冬の経験を生かして「ミラー・バーン」を思い出してみよう。
 

夏の冬タイヤ?(泳ぐタイヤくん?)

今では各メーカーとも優れたグリップ性能のスタッドレス・タイヤを販売しているが、20年ほど前は「ミシュランのスタッドレス・タイヤ」のグリップ性能は最高に評判が高く、僕も4WDのミニバンに装着して北海道の冬に2シーズン履き、3シーズン目にも履こうと考えたが、柔らかいゴム質で意外に減りも早かった。タイヤメーカーではタブーとは知っていても「何とかもう1シーズン履きたい・・・」の一心で僕はトレッド・パターンを逆にして履いた。こうすることで進行方向に対して、ゴムのブロックがクサビ形になり、ブレーキング時に効くと思ったからだ。実際に発進時はすべるが、ブレーキング時にはよく停まった。アイスバーンや新雪路面では何とか走れたが、問題はその後夏も履き続けていた時に起きた。夏休みにフェリーで本州に行く事になり、深夜の高速道路を室蘭港に向かう途中に豪雨に見舞われた。暗い上に雨で濡れた路面はヘッド・ライトの光を吸収し、濃霧で視界も悪く不安なドライブとなった。出航時刻も気になり少しスピードも出ていた。緩いカーブに差し掛かったその時、クルマが外に流れた。その後直線でも左右に流れハンドルが効かない危険な状態に。仕方なく減速したが、かなりの後続車にクラクションを鳴らされて追い抜かれた。原因は「水への抵抗が大きい冬タイヤ」にあったが、もう一つの原因は路面の「深いワダチ」に水が溜まりタイヤが浮く「ハイドロ・プレーニング現象」だった。教習所で教科書では見たが、実体験は初めてだった。出航時間には間に合ったが、あの時の恐怖は今も忘れられない。クルマのスピンは免れたのは幸いだった。夏タイヤでも雨量とスピードによっては危険な事故につながるから、雨天走行は十分に注意しよう。