EU離脱のあおりは?。

かつてMINIと言うクルマは、メーカーが転々として英国ローバー社で最期を迎えようとしていた。ところが、日本をはじめとしてMINIのファンの願望で再生産する事になった。が、しかし、懐古主義のMINIファンたちには朗報も、クルマ好きだけを相手にビジネスは成り立たない。ローバー社はとうとう音を上げ、身売りの危機にさらされた時、ドイツのBMWが手を挙げ、ローバー社のランドローバーとレンジローバーにBMWエンジンを搭載したが、それほど売れる車種ではなかった。MINIはと言えば、クラシカルな小さなクルマでドイツBMWは最初から生産する気もなかった。生産中止を宣告された英国のローバー社の工場で働く、元々ドイツ嫌いのユニオンたちが職場を無くさせまいと騒ぎだした。この騒ぎが全土に派生してBMWの現地工場のユニオンたちまで騒ぎは広まり、高級乗用車のシートの中に鼠の死骸が縫い込まれた。嫌がらせは英国風で陰湿で、イメージダウンを避けたいドイツBMWは、やむなく工場閉鎖をとりやめ英国での生産を再開すると表明。但し、伝統だけを重んじる英国に設計は任せられない。安全を第一義としたドイツ思想の設計で英国旧ローバー社の工場で生産するならとの条件付きとなった。こうしてMINIは再生産され英国から、現在船便で日本にも運ばれている。今や人気車となってBMWの名前こそ出ては居ないが、設計はもちろん、BMWエンジンを搭載している。ミッション(変速機)関係は日本製が世界的に信頼性が高く採用されているようだ。ところで、レンジローバーとランドローバーだが、BMWエンジン搭載車は短期間販売も、すぐにフォード社に身売りされた。今回のEU離脱で英国とドイツの関係悪化が表面化すれば、MINIはドイツ生産になるのだろうか?いずれにしても、BMW社のMINIに限らず、EUのお蔭で関税で利を得ていた日産も、各企業も、英国から撤退となれば、英国としては打撃となるだろう。

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