ワイルドなジープ

米軍仕様(2015-02-04 16.30.12)僕が貰ったジープは、戦車のようなガチガチのクルマだった。幌タイプでラジオも聞こえない位気密性は悪かったが夏はフルオープンにして開放的で楽しかった。まるで暴れ馬のドライブ感覚で、クラッチはダブルで踏み込まないとつながらなかった。事前情報不足で公道をウインドウシールドを倒して交通取締り中の警察官の前を通過していた。違反と気づかなかったのは僕よりも警官の方で、その場は助かった。ホイールベース(前後の車軸間隔)が短いため山岳道路にはお腹がつっかえず良いのだが、アイスバーンでスピーンし、後ろ向きになったこともあった。派手な複葉機のイラストがペイントされたボンネットにも飽きて、米軍のミリタリー仕様にすることに決め、地金が現れるまで塗装を剥離して下地専用塗料で塗装の後、米軍横流し?のオリーブドラブの補修用スプレー缶をミリタリーショップで大量に買占め全塗装した。ボンネットにはB1サイズのイラストボードを型抜きして大きな白い円に白い星の米軍マークを吹きつけた。ボディサイドにも白い星を入れガソリン補助タンクにも星を入れた。全く米軍そのものになったジープで仕事の足にも使ったが、恵庭近辺で自衛隊の兵員輸送トラックの後ろに着くと隊員さん達にジロジロ見られて恥ずかしかった。このジープで冬の帯広へ撮影取材の帰りに日勝峠で吹雪かれ小さなワイパーは上滑りし危険な目に遭った。

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